折り紙の亀が激ムズだった理由
哺乳類は足の1本1本が細くって折るのが大変なことが多いのですが、コロンと丸い体型の亀なら「なんとかなる」と思ったのが間違いでした。
「Chelone」と名付けられた折り紙のカメさんは、平織り(テッセレーション)と呼ばれる技法で作られています。
平織りとは、縦横にこまかく折り目を入れてから、それをガイドにしながら折り進めていくもので、ものすご~く時間がかかることを除けば、それほど難しいことはない……と思っていました(←過去形)。
だからこそこのカメさんを折ってみようと思ったのですが、これがもう難しいのなんのって。
なんで?
どうして?
え~、また失敗?!
そんなことの連続でした。
思うに、ここまでカメさんが難しくなってしまった理由は主に以下の5つ。
- 作り方の動画が英語なので、細かいところがさっぱりわからなかった。
- 49センチ×34.5センチの大きなサイズで折りやすい紙がなかった。
- 包装紙で折ったら、コシがなくて途中からヘロヘロになってしまった。
- A4コピー用紙で折ったら、小さすぎて甲羅の部分でピンセットを使うはめに。
- 失敗するたびに最初から細かい折りすじをつけ直すので、時間ばかりが過ぎて行く……。
今までも海外の動画を見ながら折り紙を折ったことは何度もあるのですが、たいていの場合は言葉なんてわからなくても手元さえ見ていれば大丈夫でした。
言葉の壁なんて気にしたことはありませんでした。
けれど今回は「〇マス目を山折り」とか「ここから数えて〇マス目」とかそんな言葉があちらこちらに出て来るので、まったくもって気が抜けませんでした。
で、理解できないまま間違って折ってしまうことも。
(。>0<。)
さらには、紙の問題もありました。
49センチ×34.5センチなって言われても、そんな紙、わが家にはありません。近くに大きな紙を売っている文房具店もないので、考えたすえに100均の包装紙を使ったのですが、これがいけませんでした。
動画では「エレファントハイド」と言う名前の、何やら分厚い紙(ザンダースベラムという紙がこれに近いようです)を使っているんですが
まぁ、何とかなるでしょ。
と薄い包装紙で折ったら、見事に何ともなりませんでした(苦笑)
最終的にはA4のカラーコピー用紙で仕上げたんですが、A4だと今度は紙が小さすぎてものすごく折りにくくなってしまいます。
もしも。
何かの気の迷いで。
このカメさんに挑戦しようとしている方がいましたら。
あらかじめ、紙だけはちゃんとしたものを用意しておくことをオススメします。
じゃないと、私のようにとんでもないことになるやもしれませぬ。
折り紙で作る亀のレリーフの折り方・作り方
▼ 亀のレリーフの折り方
⇒Origami Tutorial: Tessellated Turtle "Chelone" (Melina "Yureiko" Hermsen) – YouTube
カメさんの折り方はこちらの動画で説明されているんですが、その前の準備として細かいマス目を折る作業が待っています。
▼ ひたすら折り目を入れる作業
⇒Origami ASMR (no talking): 2 hours of folding paper into a triangle grid – YouTube
説明など一切なく、ひたすら折り続けるだけのほぼ2時間の動画です。
もちろん2時間全部見る必要はないんですが、紙を64分割するためのポイントを押さえるためには必見です。
というか、この動画がなかったら、そもそもカメさんが折れてなかったかもしれません。
▼ 折り目をもう少し詳しく
⇒Origami Tessellation Basics: Triangle Grid – YouTube
とはいえ、無言の2時間動画を見ただけでは、上手く折り目をつけることができなかったので、こちらの基本編を見てあらかじめ予習しました。
正方形の紙を三角形に細かく分割する方法が説明されているので、長方形で折るカメさんとは折り方が少し違うのですが、違う部分は上の無言2時間動画で補いつつ、頑張るのです!(笑)
そんなこんなで。
折り紙のカメさんの完成♪
▼ 包装紙のカメさん
とりあえず形になった包装紙のカメさん。
実はこの前に、別の包装紙ですでに失敗をしております(涙)。
甲羅となる六角形、中心から横に3マス分ずれたところから折り始めるのですが、そのことに気づかなかったため、ワタクシ
ど真ん中!
から折り始めてしまいました。
気づいたのは、甲羅の部分がほぼ折り終わった時。どうしようもなかったので、最初からやり直しました。
こんなことにならないためにも、折り始めの部分はくれぐれもご注意下さい。
▼ A4カラーコピー用紙
包装紙ではヘロヘロになってしまって上手く形が作れなかったので、もう少し小さめのサイズで挑戦してみました。
49センチ×34.5センチの用紙サイズ、実は縦横比がA4サイズと同じだったのです。
後から知ったのですが白銀比と呼ばれるサイズだそうで
タテ1:横√2
の比率になっているのだとか。
黄金比って言葉は聞いたことがありましたが、白銀比なんて言葉、初めてしりました。
「黄金」より「白銀」のほうが言葉の響きが渋くて好きかも。
という話はさておき(笑)
A4サイズでカメさんとなると、今度は小さいのです。
特に甲羅の部分は細かな作業が多くて、ヘロヘロ包装紙以上に時間がかかってしまいました。
もはや、これまでか……。
とも思ったのですが。
どうしてもあきらめきれず。
もう一度、A4用紙でチャレンジしてみました。
▼ それがこちら
写真だと違いがあまりわからないかもしれませんが、今度はかっちりとキレイに仕上がりました(バンザ~イ♪)。
ピンセットを使いまくりですが。
▼ ピンセットの成果?
おかげで、形がくずれやすかった甲羅の部分も、すっきりと折ることができました。
カメっぽい色の紙があったら、もっとそれらしくなったと思うんですが、手元の紙ではこれが限界……というかベスト(ベター?)ってことで、ひとまずカメさんからは卒業したいと思います。
ふぅ。
▼ 裏側
ちなみに。
甲羅の部分は裏側からティッシュペーパーを入れて、少しふくらましてあります。
そうそう、それから。
動画では、できあがったカメをクリップでがっちり固定してから、水でぬらして乾燥・整形していたのですが、さすがにコピー用紙でそれは危険そうだったので。
木工用ボンドで要所、要所を固定しています。
決して簡単ではないカメさんですが、それでも挑戦してみようという方は、時間と心に余裕のある時に取り組まれることをオススメしますです。
以上、折り紙で作るカメのレリーフのご紹介でした。
ではでは。
- Name
- Tessellated Turtle “Chelone”
- Designer
- Melina “Yureiko” Hermsen
- Video
- Origami Tutorial: Tessellated Turtle "Chelone" (Melina "Yureiko" Hermsen) – YouTube